すずす

馬のすずすのネタバレレビュー・内容・結末

(1941年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

盛岡市大釜の農家を舞台に、馬を育てる少女で家族を描いた感動作。

製作主任(実質、助監督?)黒澤明。

秋、冬、春そして夏と季節をおって、物語は進む。

お産間近の馬ハナを預かった小野田一家。
母は嫌がるが娘いねは嬉しくで仕方がない。
父が病に倒れ母はいよいよ馬に冷たく当たるが、いねは馬が病気になると、何里も歩き、温泉場で草を探してきた。
冬を越し仔馬か産まれるが、貧しい一家は借金返済の為、仔馬を売るハメに。いねは仔馬を買い戻すため、女工として働きに出る。
いねが戻ると仔馬は大きく育っている。しかしいねは工場を脱走してきていた。今度は仔馬のセリ次第で、いねを自由にする事になる-----

四季のドラマとした為、ドラマ内の時間経過にはやや無理はあるが、仔馬の誕生あたりから物語にはドライブが掛かる。特に、馬の活躍する後半は素晴らしい。

また、生はげ、山笠踊りなどの風俗も見どころ。しかし、馬が放牧されて育てられているのが新鮮だ。大勢の馬達が野生の様に放し飼いにされ、育てられているのには驚いた。
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