オジサン

ゾンビランドのオジサンのレビュー・感想・評価

ゾンビランド(2009年製作の映画)
4.0
ジャンルはゾンビホラーコメディで登場人物は全員馬鹿ばかりです。
ただ、本当の馬鹿者というのは客観的に物事を考えられずに、それだから自分を過信し過ぎて必要以上に能力や運も実力も内といいますから運があると思い込んで馬鹿なことをやらかします。

基本的にホラー作品における登場人物たちのなんで逃げないんだ!とか、なんでわざわざそんなところに行くんだ!とかいう愚行を大真面目に考えるとそれは登場人物たちが馬鹿だからで、馬鹿というのは客観視が苦手な生き物なのです。

しかしこの映画はコメディでもあります。なので登場人物が全員そういう馬鹿なのかと問われたらそうではありません。
主人公のコロンバスはゾンビランドになってしまった世界で生き残るための32のルールというのを決めて、それに則り行動します。

それは本来はコロンバスだけのルールなのですが、そこはコメディでもありますから他の登場人物もそれに従って行動するし、けれどもあくまでも作品のスパイスのひとつにしか過ぎないように見えて、ラストはそのルールがゾンビホラーでコメディという着地点がふわふわしてそうなこの作品の物語の軸にあったことが判明するわけです。

だから32のルールでゾンビを蹴散らして、という作品ではありませんゾンビランドは。
なんというかちょっと青春ロードムービー的な側面もあるのかな?

ホラーが苦手な方、というよりはゾンビというホラー要素すらスパイスのひとつにしか過ぎないと思いますこの作品は。
気軽に見れる面白い映画ですということで星4つです。
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