ブタブタ

エスパイのブタブタのレビュー・感想・評価

エスパイ(1974年製作の映画)
3.0
超能力が有ろうが無かろうが藤岡弘は強い。
廃工場で戦ってるとやっぱり仮面ライダー見てるみたい。
主題歌は尾崎紀世彦『愛こそすべて』
超能力とは「愛」だ、って取ってつけた様なテーマはちょっと余計な気がする。

東西冷戦下を舞台に東欧の小国バルトニア首相を暗殺し背後にいる米ソ両大国の対立と、ひいては人類の破滅を画策する悪の超能力者達を相手に超能力の平和利用を目的とする組織「エスパイ」の戦いを描く。
その世界観や設定は『X-Menファースト・クラス』
小松左京先生はマリアは絶対由美かおるじゃなくちゃヤダ!c(`Д´と⌒c)つ彡 ヤダヤダ!って作者推しによるキャスティングで特典のコメンタリーでは由美かおるの話しばっかりしてるらしい。
敵の催眠に落ち下着姿で踊らされるシーンでは黒人に下着を破られ、それこそアニメみたいにおっぱいがプルーンとなる(しかもスローモーションで)
その黒人はマリアに( っ¯ ³¯ )っ~チュウ♡しようとして怒りの田村(藤岡弘)の念動力によって舌を抜かれてしまう。
場面変わってバルトニア首相暗殺計画を阻止すべく向かった先には例の舌抜かれた黒人が今のご時世みたいに白マスクをつけて襲いかかって来る。

田村が時限爆弾が仕掛けられた車に閉じ込められ爆発する瞬間に会議場にテレポーテーションして来る場面。
パッと現れるんじゃなくて何故かバルトニア首相を暗殺しようとする敵のスナイパーの背中へ画面の横から飛んで来て
🔫(°д°(💥⊂三⊂('ω'⊂ )))Σ≡ドーン!!
と体当たりする。
合成の冗談みたいなチープさと相まってまるでコント。

若き藤岡弘と草刈正雄が2人並ぶ姿は問答無用のヒーロー感が漂う。
但し草刈正雄演じる三木はあんまり役に立たない。
宣伝ビジュアルになってる由美かおるさんの白づくめホットパンツにブーツスタイルがセクシーかつカッコいいのに劇中には登場せずパンタロンスタイルなのが残念。

それから神父姿の導師や対超能力者の戦い、クライマックスのギロチンやら仕掛けがいっぱいのカラクリ屋敷みたいな敵のアジトとか平松伸二『ブラックエンジェルズ』にも影響与えてるのかも。
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