kazu1961

エスパイのkazu1961のレビュー・感想・評価

エスパイ(1974年製作の映画)
3.5
▪️Title : 「エスパイ」
Original Title :※※※
▪️First Release Year:1974
▪️JP Release Date :1974/12/28
▪️Production Country: 日本
🏆Main Awards :※※※
▪️Appreciation Record :2020-439 再鑑賞
🕰Running Time:94分
▪️My Review
“愛だ!!それがあらゆる超能力こみなもとなんだ!!”
この時代の東宝特撮映画の中ではきっちりと作り込まれた作品だと思います。なんせ俳優陣が鉄板、エスパイに加山雄三、藤岡弘、草刈正雄、由美かおる、逆エスパイに若山富三郎と凄いキャスティング。
その内容も『日本沈没』に続いて、小松左京の原作を映画した超能力アクション映画です。超能力を平和のために使用するエスパイと政治・謀略のために利用する逆エスパイの対決を描いています。しかしながら本作は単純な“正義は勝つ”式のヒーローアクションではありません。超能力を愛ゆえの能力と定義するエスパイに対し、逆エスパイのボス、ウルロフは“人間は血と争いを好む生物”と主張。ウルロフにも幼少時代の悲痛な体験があったことが描かれており、対決に奥深さを与えています。
そのウルロフを演じた若山富三郎の不気味な存在感、東宝ならではの特撮シーン、海外ロケ、そしてなんと言ってもマリアに扮した由美かおるが一番の見どころ。逆エスパイに捉えられ催淫剤を投与された由美かおるのあらわなダンスシーンはインパクト絶大。やはりミューズ由美かおるあっての作品ですね。マリア役の由美かおるの出演は、原作者の小松の希望もあり、スタッフ内でも最初に決まったようです。
そしてアクションシーンもなかなかです。アクション・対決シーンはさすが仮面ライダー藤岡弘ですね!!
原作は1964年から『週刊漫画サンデー』にて連載されていました。その10年後の1974年にはユリ・ゲラーの来日に端を発する超能力ブームが起こり、これに乗じる形で企画が復活して製作に至ったんですね。

物語は。。。
世界各地でVIPの暗殺事件が続発しました。エスパイのニューヨーク本部では、事件の背後には宿敵、逆エスパイの魔手があると知って、その対策に苦慮していました。その頃エスパイの日本支部長・法条は、部下の田村とマリアを使って、超能力を持ったテスト・ドライバーの三木をスカウト、彼をエスパイの一員としてトレーニングしていました。ある日、イスタンブールから、ボールという男が重大情報を握っているとの知らせが入り、田村とマリアは、イスタンブールへ飛び、ボールから逆エスパイがバルトニア首相暗殺を計画していることを知らされました。しかし、現在その首相はサンモリッツとパリにいる。どちらかが替え玉なのです。。。

懐かしの白のランサーGSR、私も乗ってた車が出てきてテンションMAX!!
そして、主題歌は尾崎紀世彦の「愛こそすべて」でした。

▪️Overview
「エスパイ」とは、人並はずれた超能力を持った人間“エスパー”たちによって組織された国際秘密機構で、どの国家にも属さず、利益を追わず、権力をも求めず破壊者の手から世界平和を守る正義の〈力〉である。このエスパイたちと、正体不明の姿なき殺人者との超能力を駆使しての対決を描いたアクション映画。原作は小松左京の同名SF小説。脚本は「血を吸う薔薇」の小川英、監督は「ゴジラ対メカゴジラ」の福田純、撮影は「急げ! 若者」の上田正治がそれぞれ担当。(引用:映画.com)

出演は、藤岡弘、由美かおる、草刈正雄、加山雄三、若山富三郎。
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