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PNDCエル・パトレイロのHKのレビュー・感想・評価

PNDCエル・パトレイロ(1991年製作の映画)
4.1
理想に燃える若きロベルト・ソサは一番の成績でハイウェイパトロール学校を卒業した。違反切符が縁で結婚するが、あまりにクソ真面目なためカミさんはうるさい。上司からはノルマ不足を注意されるし、俺は一体どうすれば?…と考えた日はいつだったか、今の彼は賄賂を貰って愛人もいた。気が付けば、ヤクを盗んで砂漠に隠していた…というこの傑作は、『ウォーカー』(87)のロケハンでメキシコを訪れたコックスが現地で知り合った元ハイウェイパトロールの武勇伝に聞き惚れて作った。メキシコにはハイウェイパトロールものというジャンル映画が存在して、その一般的な展開は山賊をタフな警官がぶちのめすというものらしい。しかしその映画を観たコックスは衝撃を受けた。というのも、悪漢に殺された家族の死体を主人公が居間に座らせたりしてたからだ。ハイウェイパトロールものは大抵警察の全面バックアップを得て作られる、が、これはそうならなかった、のは観ればまあ分かる。
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