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抵抗(レジスタンス)-死刑囚の手記より-のkazu1961のレビュー・感想・評価

3.9
🔸Film Diary🔸
▪️本年鑑賞数 :2022-447 再鑑賞
▪️死ぬまでに観たい映画1001本-579

🖋色々な多くの脱獄作品はありますが、本作は、ある意味一切のエンターテイメント性を求めず、リアリティと緊張感を追求した、完成度の高い作品です。囚人間の抗争や争い、嫌な看守などの有りがちな物語は一切排除し、主人公が脱獄に向けての準備やその実行だけを、主人公自身のナレーションと囚人間の少ない台詞だけで描いています。

🖋短いカットやクローズアップを多用し、銃声や看守の靴音などの環境を浮かび上がらせるなどの手法で息つまる詩的緊張感を作り出した巨匠ブレッソンの手法が冴え渡ります。

🖋本作、フランスの巨匠、故ロベール・ブレッソン監督による究極の脱走劇を描いた作品。ナチス・ドイツに抵抗するレジスタンス運動に身を投じた青年が、脱獄しようと努力を重ねる姿を繊細に描いて見せています。主人公はフランソワ・ルテリエ。60年以上たっても色あせない、1957年のカンヌ国際映画祭で監督賞を受賞した実力作です。

🫡Story:(参考: yahoo movies )
1943年、ドイツ占領下のフランスのリヨンで、フォンテーヌ中尉(フランソワ・ルテリエ)はドイツ軍に連行される。彼は移送中に車からの脱走を試みるが失敗し、手錠を付けたままモンリュック監獄の独房に入ることになる。やがてフォンテーヌは自室の小さな窓を使い、中庭を散歩する囚人の一人に外部との連絡をとってもらうことにする。

🔸Database🔸
・邦題 :『抵抗(レジスタンス) 死刑囚の手記より』
・原題 :『Un condamne a mort s'est echappe ou Le vent souffle ou il veut』
・製作国 : フランス
・初公開 : 1956
・日本公開 : 1957/07/20
・上映時間 : 97分
・受賞 : ※※※
・監督 : ロベール・ブレッソン
・脚本 : ロベール・ブレッソン
・原作 : a memoir; by André Devigny
・撮影 : レオンス=アンリ・ビュレル
・音楽 : ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト
・出演 : フランソワ・ルテリエ、シャルル・ル・クランシュ、モーリス・ベアブロック

🔸Overview (参考:映画. com)🔸
「バルタザールどこへ行く」「スリ」で知られる巨匠ロベール・ブレッソンの脱獄ドラマ。1943年、ドイツ占領下のフランス・リヨン。仏軍レジスタンスのフォンテーヌ中尉は、独軍に捕らえられ、モントリュック刑務所に入獄する。拷問され、独房に入れられたフォンテーヌは即座に脱獄を決意。囚人と情報交換をし、スプーンで作ったナイフを武器に着々と準備を進めるが、仲間のオルシニが脱獄に失敗し銃殺されてしまう……。
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