鱒子哉

抵抗(レジスタンス)-死刑囚の手記より-の鱒子哉のレビュー・感想・評価

3.6
初ブレッソン。

'禁欲的'とパッケージにあったが、向かうべき点が唯一でただそれのみを映しているのに好感が持てた一方、少々のコメディ要素もあり退屈しなかった。

本来の観方ではないのだろうけれど、「脱獄の手引き」のようにも見え、それはそれで面白かった。主人公、そして周りの囚人たちを苛む苦悩葛藤までも削ぎ落とされ、却ってその絶望の深さが感じられた。
鱒子哉

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