みーちゃん

ジャッキー・ブラウンのみーちゃんのレビュー・感想・評価

ジャッキー・ブラウン(1997年製作の映画)
4.5
久々に、どうしても観たくなった。やはり音楽含め、敢えて、最高にクールな作品だと思う。

前ニ作も、若かりし頃、観る前と観た後では映画や音楽の概念が変わるほど衝撃的で、数え切れないくらい、観倒し、聴き倒したけど、三作目にこれを持ってくるとは、さすが!と感じたのを思い出した。これからもジャッキーブラウンは、また観たくなると思う。

昔はとにかくパム・グリア(48歳)のかっこ良さ(ちょっとした仕草も、覚悟も、スタイルも!)漂う大人の雰囲気に憧れた。

今観ると、そのベタな魅力はそのままに、タランティーノも当時はまだ34歳だったわけで、上の世代へのリスペクトに満ちた描き方になっていた。

特にパム・グリアとロバート・フォスターは、クローズアップショットがやたら多く、最初は否応なしに映し出される顔や髪に刻み込まれた、皺や隈、悲哀みたいなものがリアルで、少し残酷に感じて驚くけど、観ているうちに、若者には到底真似のできない、この年齢だからこそ表現できる魅力に気付く。もはや小娘のつるんとした顔では物足りなくなってくる(はず)。

相手役がなんでロバート・フォスターなんだろう。似合わない。と思っていたが、今回はとてもしっくりきた。サミュエル・L・ジャクソンも最後の死顔まで完璧で、笑った。