この作品、確かに賛否が分かれる。前作、パルプフィクションと比べればだいぶテンションの抑えられた作品だ。でも、タランティーノのすごいとこはここだと思う。レザボアで評価され、2作目でいきなりカンヌのパルムドールを獲ってしまったら、並の監督なら次はパルプフィクションよりさらにテンションの上げた作品を作る。でもタランティーノは違った。レザボアとパルプフィクションの中間くらいのものを撮った。もしパルプフィクションよりテンションの高いものを作っていたならタランティーノのはそこで終わっていたと思う。30歳そこそこで、その境地にいたタランティーノが感じられる作品。