メイプルわっふるG

ジャッキー・ブラウンのメイプルわっふるGのレビュー・感想・評価

ジャッキー・ブラウン(1997年製作の映画)
3.1
隠し金の運び屋をしていた安月給の中年スチュワーデス。逮捕を機にボスから大金強奪を画策する。
『フォクシー・ブラウン』のパム・グリア主演。四半世紀近く経っても気風の良さは変わらず。

タランティーノで王道な作品もあるんだという驚きが最初の感想。グロいケレン味など無し。むしろ見せないアングルばかり。比べると『フォクシー・ブラウン』の方が余程エログロ。

常連サミュエルやマイケル・キートンの格好良さもさることながら、デニーロがポンコツだったり、ブリジット・フォンダの性悪がハマり過ぎだったりと、各キャラクターが生き生きしている。
各々といえば、それぞれの車で流れる懐メロも良い感じ。

それと印象深かったのは、中年男役のマックス・フォスター。ふとしたことで仕事に疲れを感じたりと、それまで哀愁すら漂わせていたのに、本気になったときの漏れ出た本性が凄かった。15000人扱ったのは伊達ではない。がっつくことも未練がましいこともしない落ち着いた大人の男性。枯れてるとか言わない。

タランティーノお気に入りのパム・グリアというプラス補正のフィルターがあったことは否めない。そうであっても、斜に構えて口を歪ませながら話す姿には苦手意識を感じたし。知らなかったらどうだったことやら。
これは20世紀末の風潮なのだろうか、すれてる女性や姉御肌が魅力的だったのだろうか。タラちゃん個人の趣味ならそれまで。


■雑記メモ
デニーロ&サミュエル「銃を愛する女ども」銃談議 黒人は映画に憧れて45口径を求める AK47は最高の突撃銃
ジャッキー・ブラウン 空港で500万ドル57gコカイン所持 保釈金1万ドル 
オデールvs.ジャッキー 会話 照明点けたり消したり 銃で脅し合い 取引 懲役1年10万ドル それ以上なら更に10万ドル上乗せ
デルフォニックスのレコード アラフォーアラフィフ談義 失業したらどこも雇ってくれない オデールより怖い将来 マネージャー15% 仲介人10% 
ルイス女日照り メラニーとヤル 裏切り話を忠告 わかってて雇ってるオデール デルアモ・モールの紙袋 取引相手二重すり替え 切れる捜査官は気づいても黙ってる 試着室 袋中身すりかえ ルイス&メラニー引取 メラニー無駄口 ルイス発砲 マックス紙袋の忘れ物受け取り それぞれの車の音楽 オデールとルイス 金が少ない 口論 オデール発砲 保釈金屋で金返却 待機 110番街交差点

■人物メモ
パム・グリア:ジャッキー・ブラウン 添乗員 オデールの現金運び屋 レコード所持 CDや新曲は買わない
ロバート・フォスター:マックス 保釈業者 15000人保釈 80%麻薬絡み 仕事嫌気さして辞める決意
マイケル・キートン:レイ・ニコレッタ 火器局捜査官

サミュエル・L・ジャクソン:オデール 組織ボス
ロバート・デ・ニーロ:ルイス 銀行強盗で刑務所 オデールとムショ仲間
ブリジット・フォンダ:メラニー オデールの女 ヤク中 ルイスに50万横取り計画
クリス・タッカー:ボーマン チンケな男 1万ドル保釈されて殺される 保釈しなかったら10年ブチ込まれて司法取引するため始末