グウィネス・パルトローの
アイラインが美しいねえ。
テネンバウムズ家の三兄妹は天才揃い。
長男は金融、長女は戯曲、次男はテニスと
それぞれの分野で成功をおさめていたが
父が家を出て以来、家族の関係は悪化。
そんな父が、20数年ぶりに帰ってきた。
ウェスさんの家族モノは
ここから始まったんでしょうか。
様々な人々の関わりを描く
シニカルでハートフルな物語。
まずオープニングに
Hey Judeが流れた時点で
この映画、好きだと確信しました。
ウェスさんのオールドロックへの造詣
そして音楽的才能が感じられるのね。
楽曲チョイスが素晴らしいの。
ストーリーは
嫌われものの父と天才三兄妹の関係、
テネンバウムズ家の没落と再興。
これだけ聞くと暗くて重い映画かと思っちゃうんだけど
そんなことは全くないんですねえ。
ウェスさんの手によって
ポップに仕上がっております。
オシャレな色使い、ファッション、セリフ。
この人はとことんアーティストだなあって。
この人の映画で毎回驚くのはキャスト。
ベン・スティラーにグウィネス・パルトロー
オーウェン&ルーク・ウィルソン兄弟
さらにビル・マーレイ、ジーン・ハックマン
アンジェリカ・ヒューストンなどなど
輝かしいばかりの名優揃いで。
アメリカの三谷幸喜といったところかな。
三谷さんよりウェスさんのが好きなんだけどね(笑)。
家族をやり直すには?
家族に必要なものは?
父の優しさ?母のたくましさ?
家族が笑顔でいられるには
いったいどうしたらいいんだろうか。
最後の展開はわかっていても
なんだかグッとくるんですよねえ。
お茶をすすりながらのんびり見られる
心を落ち着かせたいときに見たい座禅映画(なんだそれ)。
それがウェス・アンダーソンなのです。