うかりシネマ

ザ・ロイヤル・テネンバウムズのうかりシネマのネタバレレビュー・内容・結末

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このレビューはネタバレを含みます

余命6週間の診断を受けたロイヤル・テネンバウムは、17年間別居していた妻と三人の子供たちと人生をやり直そうとする。
起業、演劇、テニスとそれぞれの分野で天才的な才能を発揮していた子供たちは、今では心に傷を負っていた。その傷は家族の間で複雑に絡み合っていた。

書籍による入れ子構造、一点透視の多用、ポップな色彩、矢継ぎ早の羅列と“ウェス・アンダーソン的”な演出がすでに完成している。
溺れるような要素の中、等速でないゆっくりと着実に進んでいくストーリーに身を任せることができる。悲しみと喜びのバランスも気持ちいい。