1986年製作だから、私のイメージにある(外資系の)広告代理店の姿そのまま。なんと懐かしいことだろうか。
古くは『アレンジメント』から広告業を舞台にしたドラマが沢山あったが、2000年を境に全くなくなった。こうしたギラギラした設定はIT業界に移ってしまった。
この話、『アレンジメント』のようなアイデンティティーの話ではなく、『エデンの東』『愛の狩人』のような家族回帰の話。チャラチャラしている話だが、実は状況描写の中に真実がある。この当時であっても時代に対する違和感の呼び戻しはあったとする描写に納得。無性に昔が懐かしくなる映画だ。
セーラ・ウォードは驚くほどの美人。こういう美形も今の世の中にはいなくなってしまった。