やまだ

ワルキューレのやまだのレビュー・感想・評価

ワルキューレ(2008年製作の映画)
5.0
めっちゃ面白かった!!
ヒトラー統治下のナチス・ドイツでヒトラー暗殺を企てたドイツ人将校の実話を元にした話
”ドイツ人が全員ヒトラーではない” 平和のために戦った人達がいた
実話を元にしているので結末は悲しい話だし、ヒトラーの悪運の強さって感じなんだけど、すごく良かった ヒトラーの影響力が強くて、トム・クルーズ演じるシュタウフェンベルク大佐の勇敢さや力強さ、豪胆さが身に染みる でもやっぱ軍人の多くはヒトラーには逆らえないって躾られちゃった人達なのかなぁってなって悲しかった...みんな反旗を翻してくれよ......
暗殺計画実行したにも関わらず、上官がまだビビって作戦を実行してなかった時に、シュタウフェンベルクが、「いいですか、よく聞いてください。今は祖国やヒトラーのことは忘れてください。今、あなたの身に危険が迫ってるんです。作戦を実行してください。」(うる覚え)ってとこが、なんか祖国のため、とか正義のためにというより、我が身可愛さが結局人間の本質というか、直近の自分の命が1番大切っていうのもあるし、それを分かってて、一刻を争う時に上官を動かすには、そう言った方が効果的だって分かってすぐ言い換えるシュタウフェンベルクの人心掌握感もめっちゃ良かった。なんかちょっとずつの裏切りが大義をもったシュタウフェンベルクの道を塞いでいくのが辛かった……みんながみんなシュタウフェンベルクのように、自分以外の大きなもののためには動けない……怖くて身がすくんじゃうよね……
見た目的なことを言うと、トム・クルーズが巻き毛で眼帯でドイツ軍服を着てるのがマージでかっこよかった。砲撃で片目と片手と指を失ってる不自由な身体になっちゃったんだけど、協力してくれない上官に対して、入室と退室で片手を上げて「ハイル ヒトラー(ヒトラー万歳)」って言わなきゃいけないんだけど、嫌になって言わなくて、「大佐、聞こえないが?」って言われて、大声で失った方の手で「ハイル!!ヒトラー!!!」っていうのがなんかめちゃくちゃおもろかった 上げる手も無くなっとるが!!ヒトラーのせいでこっちは手ぇ失っとるが!!みたいに見えて映画中唯一おもろかった。
多分トム・クルーズ自体のビジュアルもちょうど美少年から美丈夫、色気のある壮年に移行していく瞬間で、すごい匂い立つような色気があって、凄い好き。ワルキューレのワールドプレミアのビジュが良すぎて、ほんとに凄い。物語の憂いを帯びた艶っぽさもあるし、全体の雰囲気が本当に好き。あと何故かビジュアルが好きで地味に推してるクリストファー・マッカリーとの初コラボだしね!マカリ好き!!
やまだ

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