ヒガシオオヤマトネコ

ワルキューレのヒガシオオヤマトネコのレビュー・感想・評価

ワルキューレ(2008年製作の映画)
4.2
ジャケ写から勝手にファンタジー系のダークアクションだと思っていたが、ちゃんとあらすじを読んでみたら第二次世界大戦中のノンフィクションストーリーだった。
舞台は終戦間近のドイツ、ヒトラー率いるナチス政権に対する不満は市民だけでなく、軍内部や政治家たちにも芽生えていた。戦争で両手不満足な状態になった主人公の大佐は、緊急命令のワルキューレに目をつけ、ヒトラーの暗殺と政権転覆を目論んだのだった。

史実に基づいた展開と当時の軍事体制や権力関係などがかなり複雑で、パッと見は誰が偉くて何をするのかが分かりづらいが、ストーリーが進むにつれてすんなりと状況が読み込めるようになっていて、題材の割りにとても見やすかった。
ただ、主人公の名前が超絶長くて永遠に覚えられなかった。

ヒトラー死亡の情報が流れ、ナチス政権側の権力者が捕えられる寸前、警察はヒトラーからの電話で逮捕するのを諦めるが、ヒトラーという人物がいかに独裁的かつカリスマ性、そして、恐ろしさを持っているかを象徴するかのようだった。