昼行灯

お嬢さん乾杯!の昼行灯のレビュー・感想・評価

お嬢さん乾杯!(1949年製作の映画)
3.8
渦中の「惚れております」。原節子はやっぱり聖女だなー。スターシステムバキバキなこの時代が羨ましい。今日『あのこは貴族』を見たけど、これも身分違いの組み合わせだ。本作はちょい前にアメリカで流行ったスクリューボールコメディを踏襲してて、暗い影はあるものの終始賑やかで楽しい。それはこの身分差の上に等しく戦争経験が乗っているからって言うのもありそう

もともと原節子も佐野周二も自身は結婚を急いでなかったというところから、恋愛関係では無いパートナー関係の未来が待っているような気がした。原は元婚約者が忘れられないうえ、お金に困ってるし、佐野は同性愛的だし。ただそうした事情と結婚の未来が両立しそうな可能性のある結末(3人で佐野を追いかける)になっていて、これを松竹でやったのかという驚きがあった。
昼行灯

昼行灯