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お嬢さん乾杯!のyoko45のレビュー・感想・評価

お嬢さん乾杯!(1949年製作の映画)
4.3
 圭三(31歳?)は自動車修理工場を経営し業績好調。ある日、元華族の令嬢泰子との見合い話が持ち込まれ、提灯と釣鐘ほどの格の差もあるため断るつもりで相手の泰子と会ってみたら稲妻が走るように一目惚れ。ところが泰子の家は既に経済的に傾いており、泰子の父親と泰子自身にも複雑な事情があって・・
 まっすぐで恋愛上手ではない圭三を佐野周二が好演、渥美清の寅さんを連想します。圭三の弟役、佐田啓二は二枚目、原節子はうつむき加減で色々な事情を抱えながらも前へ進もうと揺れる泰子を演じる一方、慌ててコケる場面もあり、こんな演技もあったのかと少し驚きました。
 1949年、戦後間もないのにこれほど笑えて楽しめる作品があることに驚きます、なんだか癒されました。本作の前に鑑賞した「お茶漬の味(小津監督)」の質素な茂吉と今回の圭三が全く違う性格なので余計にそう感じたのかもしれません。

(メモ)
ギター、なぜかバス、手袋
おばあさんが手強い
めぞん一刻思い出す
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