くぅー

あおげば尊しのくぅーのレビュー・感想・評価

あおげば尊し(2005年製作の映画)
3.6
余命3ヶ月と宣告された教師の父を持つ、自身も小学校で教師をする男が主人公・・・父の在宅介護を決意し、取り組み始めた矢先、ある男子生徒が死体写真に興味を持ち、クラス内にも蔓延し始めたので、男はその生徒に自宅の父親を見せる事にした...

ハンディな手ぶれの映像から校舎を追いまくるショットに、素人系のキャスト等と、あえてドキュメンタリー的なアプローチに・・・教師、生徒指導、父親、死、在宅介護等のテーマが頭を行き交い、かなり惹き込まれて見てしまってた。

ただし、個人的にはラストでテンションが下がったのはもったいない・・・タイトルを強調したいのは理解できるが、それまでの流れからすればもっとさりげなくて良かったと思う。

しかし、教師や教授と呼ばれる方々は、♪仰げば尊しを歌ってもらって、嬉しいのだろうか。

なお、俳優陣では、テリー伊藤が予想外にハマってたのには驚き・・・繊細な演技を披露。
妻役の薬師丸ひろ子の抑制の効いたサポートぶりは流石で・・・寝たきり演技となった加藤武に、麻生美代子らの助演も良かった。
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