アダモ

OUTのアダモのネタバレレビュー・内容・結末

OUT(2002年製作の映画)
3.9

このレビューはネタバレを含みます

人体解体という禁庇。
女性週刊誌にある三文記事のような残酷でお下劣ストーリー。

そして底抜けに明るい!

発端は旦那殺しの後始末。
流れに身を任せるように犯罪に手を染めていく無邪気な弁当工場のオバちゃんたち。

彼女らの共感力を観るにつけ人間の本質的な強さを感じられる気がする。

考え足らずのオバちゃん
普通のオバちゃん
苦労が祟ったオバちゃん
アホなオバちゃん
共通していえることは
「優しさ」
なんすね。

いつの時代も花は男にもたせて実を引きちぎる、やるせないオバちゃん劇場!

香川照之と原田美枝子の近づきすぎない大人な距離感。
最後までシロクロつけねーんだよな。
たまらんねぇ〜!

カラオケシーンからの人体解体シーンに移り変わる最高に頭のおかしい編集が不謹慎にも爆笑!

本作最大の目玉はなんといっても
間寛平演じる最恐極道!
普段のイメージを遥か彼方一万光年先に吹き飛ばす熱演。
あんなの相手に凄まれたらって考えるだけでゾッとしますね!

日々の介護疲れ、弁当工場、解体!
倍賞美津子の達観したかのような遠くを見つめる目。
虚無の極み。
からの

「あたしね…人生で一度でいいからオーロラをみてみたいんだぁ」

涙腺崩壊。 

寛平ちゃんも恐かったが
やっぱオバちゃんには勝てんわ。
アダモ

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