平久保百年子

暴走の季節の平久保百年子のレビュー・感想・評価

暴走の季節(1976年製作の映画)
2.8
【見どころ】
・中島ゆたかの白い透け透けシャツから透け見えおっぱい
・土砂降りの中、強姦され、揉みしだかれる金井佐弓のブリンブリンおっぱい
・岩城滉一に強姦されロストバージンと言う役所の渡辺やよいの存在感屹立するニップルおっぱい

70年代。働く貧しい男たちの慰労娯楽に溢れていた時代。歌謡曲も雑誌も映画も、ある意味、男を慰める装置だったというのが、こうした昔のイカレポンチ映画を見ているとよくわかる。
決して芸術でもなんでもないが、時代が求めた魂の便所とでもいうような。

この作品もまた、貧しい男たちのルサンチマンと欲望をファンタジーで彩りまとめたような内容。

金持ちとはイケスカナイ存在であるという被害者意識全開で話は進む。
どう考えても自業自得なのに、誰もが自分が被害者だと信じて疑わない能天気さ( ゚д゚)ポカーン。

強姦されてるのに女の方からいつの間にか惚れてる展開、昭和のエロコンテンツの鉄板。腹一杯だよゲップが出るよ。

そしてなんのためにいるのかわからない志垣太郎。ラスト近くの果たし合いのシーンで岩城滉一がバイクで突進してくるのに、わざわざ車から降りてタオルで応戦って、面白すぎる。
でもその恋人役の清水健太郎は良かった。志垣太郎を想ってバイクで車を追いかけ、走りながら手を握り合う二人・・・・何故かマッドマックス2のゴールデン・ユースを思い出してしまった。

ラストまでの30分はドリフのコントの「♪チャンチャンチャン チャンチャカチャンチャン チャンチャカチャンチャン チャッチャッチャ」が脳内で鳴り続け、衝撃のラストに彼岸を垣間見ました。