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北京ヴァイオリンのtiimiのレビュー・感想・評価

北京ヴァイオリン(2002年製作の映画)
4.5
ヴァイオリン、チェロ、二胡などの擦弦楽器の音が好きでYoutubeでよく見ていたら急におすすめに出てきたぷっくりとした外見のアジア人男性ヴァイオリニスト。ヴァイオリンといえばエレガントなサムネが多い中でそのカジュアルな親しみのある雰囲気に惹かれ動画を開いた瞬間日からリーチュアンユンの演奏のファンだ。感情のある演奏は脳内に一気に映像が浮かぶ。彼の演奏は技術もあり個性もありそして情景もある。すっかりファンになった私は彼について色々と調べた。そしてこの映画にたどり着いた。映画の内容はものすごく良かったというわけではなく少々荒い進め方だったりするが飽きることなく惹き込まれる魅力はある。それより何よりも映画内で流れるヴァイオリンの音色がたまらなく良い。主人公の男の子の演奏は全てリーチュアンユンの演奏だそうだ。なんなんだろう。なぜこんなにも情緒を刺激するのだろう。劇中で師匠が「技術は素晴らしいが感情がない」と女の子に言っていたがそういう音楽は多いと思う。自分では感情を込めているつもりで奏でていてもそれは自分に酔っているだけで終わってしまったり。音色を人の心に届けることができるほんの一握りの才能に私はあとどれくらい出会えるのだろう。とりあえずYoutubeいい仕事するなぁ。おすすめでどんどん教えてほしい。
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