ゾロ

アンネの日記のゾロのレビュー・感想・評価

アンネの日記(1959年製作の映画)
3.5
BS自動録画分鑑賞

第二次世界大戦時の物語
オランダ アムステルダムが舞台

ホロコーストから逃れる為
ユダヤ系ドイツ人の13歳の少女、
アンネ・フランクが体験した
隠れ家での二年間を語りかけた

 アンネの日記

1942年6月12日から1944年8月1日までの記録。
彼女の死後、生き残った父オットー・フランクの
尽力により出版され、世界的ベストセラーになり、
記憶遺産として登録されている


存在がバレないように
生活するという想像を絶する世界

身動き出来ず、音も出せない
水も流せない…

サイレンや物音に過敏になり
身動き出来ず、声も出せない

猫はダメだろう…とか
アレルギーはヤバい…とか
緊張感がもの凄い伝わってくる

疑心暗鬼にもなるし
人間の欲深さが出てしまう
そんな極限状態なのに
精神崩壊しないのは家族と希望

人間の醜い部分を目の当たりにしつつも
アンネが素晴らしい人格に育つ
おそらく、教養があり、人徳、人望を
兼ね備えたアンネの父を尊敬し、憧れ
見本にしたからだろう

そんな父が言うのは、
大人ができる事は限られる
自分で判断する事と諭している

そして、戦時下において
外の世界の自分を想像するというマインド
スミレ、バラ、チューリップが同時に咲く世界
モノクロ映画に、色彩を感じれた

さらには、
人の本質は善である

完全に悟りの境地

んー
時と場所、出会う人で人間は
こうも変わるのか…と考えさせられる

また、隠れ家生活の開始頃は
ソ連の攻勢、反撃を期待して
後半は、連合国のノルマンディー上陸に
期待する
ラジオによるプロパガンダに一喜一憂する

戦場が描かれない戦争映画

最も印象的なのは、扉を壊される間際
誰もが潔くて、凛としていた
そして、
これからは、希望を持って生きようという言葉
ゾロ

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