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ゴジラ FINAL WARSのmitakosamaのレビュー・感想・評価

ゴジラ FINAL WARS(2004年製作の映画)
4.2
ミレニアムサーガもコレにて打ち止め。
2014年現在で「最終作」と銘打ってるけど、昭和シリーズ、VSシリーズについで、ミレニアムシリーズで3回目の打ち切り作ですので(笑)
「どうせまた作るし」という商店街の閉店セール的な安心感もあって、存分に『お祭り怪獣映画』を堪能できるね。

まさに、「一旦ひと区切り」の為のごちゃ混ぜ映画ってコンセプトが見事にはまったと思う。
各怪獣に見せ場がちゃんとあり、新たなキャラクター付けが必要な所にはつけ、北村演出の冴えもあって、飽きない作りになってる。

割と使わなくなってた設定を引っ張り出してきたのも共感。
X星人や、妖星ゴラス、豪天号とか。
ミニラの巨大化もガバラのオマージュだよね。
ドンフライの声が吹き替えだったのも良い。しかも玄田哲章とは。フラ・バラのニックアダムスの声が納屋五郎だったのを思い出すわぁ。

月をバックに羽根を広げるラドンとかは痺れるほど格好いい。
あとやっぱりハリウッド版ゴジラを「ジラ」として『マグロを食べてるような奴はダメだ』と言ったこと。これにつきる。

いつの時代もアンチはいるけど、当時はかなり好意的な意見で占められてた気がする。
強いて言えば「ジェットジャガーが出てないぞ」と「ヘドラの出番が少ないぞ」くらい。作品としては異例なくらいアンチが少なかったという印象かしら。

これも上記の「お祭り映画だから」の免罪符が相当効いてるんだと思う。逆に言えばゴジラという映画がそういう楽しみ方に大きく変わった象徴的な作品なんだと思うな。

上海のアンギラス戦も良かった。アルマジロみたいに丸まって攻撃とか。あとエビラvs超能力集団の一戦も面白い。人間が怪獣を倒すって、確かに無かった。

スピード結着が多くてテンポが良い。
あと好きな台詞で、ドンフライが「奴等が知らないことが二つある、ゴジラと、俺だ!」って。
うきゃー。かっこいー

どうせまた作るし、と思ってたが案の定新シリーズが発表された。ほーらみろ。だと思ったよ。
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