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あヽ陸軍 隼戦闘隊のmhのレビュー・感想・評価

あヽ陸軍 隼戦闘隊(1969年製作の映画)
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戦中に作られた東宝の「加藤隼戦闘隊」はバリバリのプロパガンダ映画かつ大ヒットしたそうだけど、こちらは戦後に作られた大映版。
ググって出てくる加藤建夫の写真と、主演の佐藤允がよく似てる。
軍神を描くとあって出来すぎた人物にしてしまった印象の東宝版とくらべて、こちらはより現実に近い感じ。
基本史実通りなので落下傘部隊と連携するエピソードなど東宝版と似てるけど、部隊長を任されてからは豪放磊落な性格に影が差すなどこのあたりは新設定。
陸軍の航空部隊というなんだかんで珍しいシチュエーションなので、そういった部分も楽しめた。
航空兵の兵科色は淡紺青(たんこんじょう、空色)で、水色の立襟かわいい。(立襟の軍服は昭和13年に廃止とのこと)
加藤建夫が指導した中国軍人の所属が知りたかった。やっぱ国民党軍かな? 機体にトラのペイントだと、フライングタイガースとごっちゃになるので紛らわしい。戦争映画で歴史の勉強してる勢もいるので、そのあたりフォローしといて欲しかった。
写真好きというエピソードがうまく盛り込めてなかった。
大映の特撮は、東映のそれよりかまだマシな感じだねぇ。と、特撮に興味がないのにやたら偉そうなおれ。
山本五十六がらみの映画もそうだけど、敗戦まで描くことなく話が終わるのけっこう好き。戦争映画を見過ぎた結果、もうわかってるからさ、みなまで、いうなよみたいな気分になってる。
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