ずいぶん前の作品ですが、公開時に見逃していたのでプライムに追加されたのを見つけて早速観ました!
実話をベースに、NYの荒れた高校で、落ちこぼれたちを社交ダンスで更生していく「天使にラブソングを」の社交ダンス版。
私自身、ダンス映画に感化されてタンゴ、サルサとラテン系ダンスを習っていただけに、彼らがワルツに全く興味を示さず、タンゴでモチベーションを上げた子供たちの気持ちがすごくわかって(笑)
プロが躍るタンゴのパワー、かっこよさは、ほんとにすごいです。
ダンス目的で観たのですが、ダンスより子供たちの置かれた厳しい現実とそこから抜け出す希望を見出すまでが、メインで、変に演出して現実離れしないところがエンタメとしては物足りないかもしれませんが、現実はそんなもんです。
最初は、ばらばらだった子供たちが交流を深めていく過程は観ていて微笑ましかったです。
NYでは、ここから120校までこのプログラムが広がるくらい、社交ダンスのメンタルを鍛える効果が出ているので、日本でもやればいいのにと思ってました。
毎日あのレッスンを無料でやってもらえるなんて、超お得です。
とはいえ、社交ダンスは日本人のシャイな性格には向いてないかなー。
ペアダンスはあまりにも私に向いてないと気が付いて、タップダンスに変更したので、完遂できた子供たちに拍手です。
ただ、うまく踊れた時の驚き(ペアの人が上手いとうまく踊れる)は、感動的ではあり、それはペアダンスでしか味わえない醍醐味。
バンデラス先生が話していた、男はリードするけど、男女平等な踊りであるを体現するのは難しい・・・。
リードが弱い人と組んだら変わりにリードしてしまう癖をよく先生に指摘されたなあと、思い出しながら見てしまいました。
無益なダンスより勉強をさせるべきという先生より、バンデラスの説得力のある実演が良かった。
勉強ができても、精神が鍛えられてないと、社会で生き残れません。
精神が鍛えられる授業が日本にあるのか?今の学校のカリキュラムを知りませんが、私が学生の時はなかったので、今は何かあるといいんだけど。
辞めてしまったものの、ダンスの楽しさを思い出させてくれるいい作品でした。