社交ダンス界で有名なピエール・デュレインの実話に基づいて映画化された作品。
ピエール・デュレインが、学校の路地裏で校長先生の車を叩き壊している生徒を見て、その生徒の学校に出向き、問題を抱える不良生徒達に社交ダンスを教えることになる。社交ダンスを教えることによって、その生徒たちを更正させていく。ストーリーは、ありきたりな内容ですが、人を更正させていく過程を映し出す映画は素敵だと思う。
社交ダンスの素晴らしさを教えようと不良生徒達に奮闘したピエール・デュレインの凄さ、生徒達のお気に入りなよく踊るヒップホップ・ダンスの良さを見出し、ヒップホップとクラシックを兼ね備えたダンスを融合させたのが素晴らしい。クラシックな社交ダンスも良いが、この作品の生徒達が踊る社交ダンスは、盛り上がって皆が楽しめるダンスになるのではないかと思う。
家庭で悩みや問題を抱える生徒達だが、社交ダンスを覚えていくにつれダンスの素晴らしさが分かっていき、ダンスをしている時は、嫌な出来事さえ忘れるぐらいダンスをすることが良いと思う生徒まで出てくる。
ダンスは、色々な感情を表現させる事ができ、人と楽しく盛り上がれることができる。
生徒達も良かったが、ピエール・デュレイン役を演じたラテンの国スペインの俳優アントニオ・バンデラスの踊りが上手でタンゴを踊る時の仕草が情熱的。
ありきたりな内容ですが、アントニオ・バンデラスが社交ダンスを踊っている姿やシーン、生徒の社交ダンスを習う様子、ヒップホップとクラシックを兼ね備えた音楽とダンスが素敵で必見な作品でした。
