このレビューはネタバレを含みます
ダンス映画は数多いが、こちらは社交ダンスに対する敷居の高いイメージを打ち破ってくれる作品。ヒップホップと社交ダンスの融合が楽しめる。
ラストに圧巻のパフォーマンスが待っている、新しく赴任した先生が不良高校生たちと交流しながら教え導く…王道の青春映画である。
それにしても、社交ダンスとは、なんと魅力的な題材なのか。
男性は女性をリードし、女性は男性のリードを受け入れるかどうか、自分で決めるのだ、お互いに尊重しあう心を学ぶことができる、それが社交ダンスなのだ、というメッセージに目からウロコであった。まさにセックスの心得ではないか？
大人の魅力溢れるアントニオ・バンデラスの存在感は必見だが、三角関係のタンゴ他、たくましい女性たちの美しさが印象的。
日本だと、社交ダンスといえば、どうしても邦画『Shall We Dance？』を連想してしまうが、公立小学校の教育の一環として社交ダンスを取り入れた様子を描いたドキュメンタリー映画『ステップ！ステップ！ステップ！』などを見るにつけ、日本でも若者が社交ダンスに触れる機会がもっとあっても良いのではないか？などと思った。
