【バンデラスのダンス教師がいい】
リズ・フリードランダー監督作品。
下層階級の若者たちで荒れるNYの公立高校を舞台に、ふとしたきっかけからこの高校のおちこぼれ生徒に社交ダンスを教えようと決心したダンス教師(アントニオ・バンデラス)が苦労しながら生徒たちにやる気とプライドを持たせていく様を描いている。
ダンス映画という見方もできるが、私はむしろ「教師と生徒たち」の映画として見た。そうしてみると、この種の作品にありがちなご都合主義もあるとはいえ、なかなか悪くない出来だと思う。アントニオ・バンデラスのダンス教師ぶりが堂に入っているし、彼のダンスシーンは見ものと言える。
私の住む地方都市では2週間の上映で、評判が浸透しないうちに上映打ち切りになってしまったのが残念。