2020年10月20日
『レッスン!』 2006年制作
監督、リズ・フリードランダー。
ニューヨーク。
ピエール・デュレイン(アントニオ・バンデラス)は
社交ダンスの教室を行っている。
ある日の夜、スラム街を通りかかったときに、車を
破壊している少年を見かける。
その車が高校の学校長の車だと知り、ピエールは
高校を訪れ、校長に会い、何か手助けをしたいと
申し出る。
ジェームズ校長は、放課後に落ちこぼれ生徒だけ
が居残る教室ならば、ピエールが教えても良いと
承諾する。
その落ちこぼれ生徒の中の一人に、車を破壊して
いた生徒がいた。
ピエール・デュレイン(又はピエール・デュレーヌ)さん
は実在の人物で、多くの大会で優勝したダンサー。
ジュリアード音楽院にもクラスを持っているとのこと。
映画の舞台は高校だが、実際は小学校で教えている
とある。
子供達の為のダンス教室プログラムをニューヨーク市
教育省に設立し、他の地域にもそれを波及させた。
只今、76歳。
映画はアントニオ・バンデラスさんがとてもきびきびと
踊っている。
女性ダンサーのモーガン(カティア・バーシラス)が
これまた上手!!
タンゴを踊る場面でうっとりと魅入る💛
ピエールの言葉:
校長は私を信じて私にリードさせてる。
でもそれ以上にご自分を信じてる。
16歳の娘さんが自分を信じる力を持っていれば
バカな男に身を任せますか?
息子さんが女性を礼儀正しく扱えれば
将来女性に暴力をふるいますか?
敬意とチームワーク、そして尊厳。
すると自分の未来を描ける。
叶うかも知れない未来像です。
ピエールさんのやっていることは、
すさんだ環境に生きる子供達に、人としての
生き方を教えているのね。
暴力を自制する。
体を売らない。
未来を描く。