りり

死国のりりのレビュー・感想・評価

死国(1999年製作の映画)
2.5
ジャパニーズホラーを再考してみたくて見返してみることに。まずは99年の「死国」(これから見始めたことに特に意味はなし)。長崎俊一監督。公開当時は「リング2」と同時上映だったらしい! 改めて見ると、内容はオカルトだし不気味さを演出したシーンも多いのでホラーと言えると思うのだけど、物語は幼なじみの三角関係を主としたヒューマンドラマ寄りなんだね〜。主要3名のビジュアルがいいのはすごくいい!初見ははるか昔(もしかしたらリング2と一緒に映画館で見たのかも?)なので内容はほぼ忘れていたが、見始めたら「そういえばこの男がなんか煮え切らない態度でむかついたような気がする」ってことをうっっすら思い出した笑 あとパッケージの栗山千明の振袖姿は映画には出てこないのでがっかりした記憶もある。
画面作りがかなりノスタルジックさを強調するようで、ピンボケや画面揺れで見づらいところもあるけどなにげに見入っちゃうなあと思ったら、撮影は岩井俊二映画でお馴染みの篠田昇でした。どうりでーーーー。
しかし、ロケの風景はよかったけど、不気味な池のある場所がいかにもセットで途端にチープになったのでちょっと残念だったかな…池もドロドロすぎ気持ち悪い。まあこの辺の感性は好き好きだと思うけど。

実は栗山千明の映画デビュー作で、日本人形のようで独特の雰囲気があった少女の頃の彼女が見れる。この後バトロワやキルビルに出るのかな? 映画自体はヒューマンドラマかホラーかどちらにも振り切れていない中途半端な感じはするものの、90年代後半の質感と少女の栗山千明を見るためならそこそこ価値はあるんじゃないかな〜と思った。
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