千年女優

グッド・ウィル・ハンティング/旅立ちの千年女優のレビュー・感想・評価

3.5
大学の清掃員で、どの学生も解けない数学の難問をいともたやすく解く天才的な頭脳を持つウィル・ハンティング。数学科教授にその才能を見出されるも幼少期のトラウマから素行に問題を抱える彼が、教授から友人の心理学者ショーンを紹介され、更生を目的としたカウンセリングを通じて心の交流を果たす様を描いたヒューマンドラマです。

共に今やスター俳優のマット・デイモンとベン・アフレックがまだ駆け出しの頃に作られたガス・ヴァン・サント監督作品で、仲良しの二人で脚本を書き上げてアカデミー賞を受賞すると共に俳優としても出演。数多くの人を導くキャラクターを好演してきたロビン・ウィリアムズ演じるショーンとの心温まる物語が多くの人の心を打ちました。

物語は悩める青年を導く優しきメンターという類型的なものでその点において新鮮味こそありませんが、その王道設定を全うする美しい言葉の数々が再生にそっと手を添える一作です。『君は完璧ではない。そしてもちろん君が出会った女の子も完璧じゃない。それでもいいじゃないか。問題は、お互いにとってお互いが完璧かどうかだろう?』
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