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グッド・ウィル・ハンティング/旅立ちのhoshのレビュー・感想・評価

4.4
登場人物全員の感情や言動に思い当たる節があって他人事とは思えなかった。自分はウィルほどの天才でも、辛い経験をしたわけでもないけれど、日々感じるちょっとした寂しさや後ろめたさ、挫折感をこの映画を通じて浄化出来た気がする。タイトルは知っていたのでもっと早く見たかったな。これから先迷った時に見返す1本になりそうです。

相手を思いやりながら言葉を通して深い心の対話をするって現実生活ではとても難しい。だからこそフィクションで濃密なコミュニケーションをして人が救われる様を見るのはとても感動する。これは先日見た『おかえりモネ』でも感じたな。

「君は悪くない」はもちろん、ランボー教授が才能の差に絶望する場面や助手のトムの思慮深さも良かった。あとはまあなんと言ってもラストのチャックの表情だよなあ。天才の話を凡人である彼の視点で締めるのがとってもやさしくて切ない。
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