ちゃんもり

グッド・ウィル・ハンティング/旅立ちのちゃんもりのネタバレレビュー・内容・結末

4.5

このレビューはネタバレを含みます

だいぶ昔に見た記憶があるけど忘れたので再視聴。当時は特に何も思わなかったが、今になってみるとすごくよかった。

スラム街で生まれ育ち、保護者からは虐待を受けて育った主人公ウィル。彼は喧嘩や盗みをして捕まることが多々ある問題児であったが、実は数学界で名誉ある賞を受賞した教授ランボーを凌ぐ頭脳の持ち主だった。読んだ本は一瞬で記憶し、どんな数式も簡単に解いてしまう。

ランボーが彼を救おうと保釈し、カウンセラーによるセラピーを受けさせるがウィルの尊大な態度により次々断られる。ランボーの大学時代の同級生で心理学を教えているショーンにも同様にセラピーを頼むが、ウィルは変わらず尊大な態度をとり、ショーンも怒るがウィルと向き合おうとセラピーを続ける。

また、同時期にウィルはハーバード大の女学生スカイラーと出会い恋に落ちる。ウィルは過去の経験から自分を曝け出すこと、相手に失望され捨てられることを恐れて、自ら先に相手を捨てることを繰り返してきたが、ショーンやスカイラーと正面から向き合おうとすることで成長していく。

僕自身、数年前に大切に思っていた人達に一斉に裏切られてから、厭世的になり周りの人を遠ざけて深く関わろうとせず、自分は正しくなかったとと思い込み、理論的に正しいことを頭に積み重ねてきた。その経験が経たから今回観たときにはかなり刺さるものがあった。特にショーンのウィルに対する言葉でまとめると本や歴史から得た知識だけでは人に響かず、自身の五感を通した経験から生まれた言葉で語る必要があると言った内容の発言が刺さった。そして、ウィルに言ったIt's not your fault.これはきたなあ。

これから嫌なことがあったら心の中のロビンウィリアムズにIt's not your fault.と言ってもらうことにした。
ちゃんもり

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