ちゃんゆい

グッド・ウィル・ハンティング/旅立ちのちゃんゆいのレビュー・感想・評価

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環境に恵まれない青年が数学の才能を見出され、避けてきた過去と向き合う力と自分の意思を獲得していく物語。

才能を持っていても、それを引き上げてくれる人と出会え、またさらに、本人の意思が伴わないと、人生は動き出さない。

過去になにを背負っていようと、大切なのは「今」だ。
「今」、自分がどこへ向かいたいかという気持ちに従って、自分で人生の舵を切って良い。

世の中に確実に存在する「持つもの」は、「持たざるもの」に見出されるが、何者も本人の向かう先を決めることはできない。
意思が、歩みの原動力だから。

過去が覆い、心の奥へ仕舞い込ませていた意思を、カウンセラーは諦めない。
待つこと、聞くこと、目を見ること、そういった対話を諦めないカウンセラーの姿勢が、青年の心を開く。

自分の才能と、意思を見出してくれる人間と出会えることは、人生の幸運である。