しゃれこうべ

グッド・ウィル・ハンティング/旅立ちのしゃれこうべのレビュー・感想・評価

4.7
2024.3作品目
天才的な彼は拒絶されることを最も恐れた。
斜に構えれば自分に触れる人はおらず、受け入れられることもないが、惨めな自分を相手に知られることもない。
故に彼は受けれられることも恐れてしまった。
知識を持った彼は彼自身の経験を持っていなかった。
本音をぶつけたこともぶつけられたことも無い彼は情熱を知らなかった。
正しく未熟な子供だった。
恋人を失い、親友の夢を聞き、先生の情熱をぶつけられた。
それが彼の恐れを絆た。
だからこそ先生の言葉を借りたセリフは痛快さがあった。
彼はこれから人生を歩む。
そこには苦悩も挫折もあるだろうが、恐れる彼はもう居ないだろうと思う。
しゃれこうべ

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