なお

グッド・ウィル・ハンティング/旅立ちのなおのレビュー・感想・評価

4.0
Netflixのオススメに出てきたので鑑賞。
主演はマット・デイモンとベン・アフレックの「幼馴染コンビ」。
当時まだ無名の俳優だったマットが、ベンと共同で執筆した脚本を映画化。
マットがベンに脚本を見せた1992年から約5年かかっての映画化となった。

✏️魂の会話
マット演じる、まだ若く粗暴ながら天才的な頭脳を持つウィル・ハンティングが、仲間や教師、そして己との対話を通し、一人の人間として成長していく物語。

やっぱり人と人の対話で大事なことって、「しっかり魂で会話する」ということなのかな~…と、本作を見て思いましたね。
「魂で会話する」なんて書くと、なんだこいつスピリチュアル系の人間か?と思われかねないけど、少なくとも自分はあの後ろで髪を束ねたハーバード大生のような人とはちょっとお友達にはなれないかなぁ~と。

本作のクライマックスであるウィルの"選択"に影響を与えた人物、ショーン先生や悪友のチャッキーはウィルと正面からぶつかり合って、「魂の会話」をしてましたよね。

特にチャッキーのキャラクター、というか人柄が好き。
「20年後もお前がここに住んでいたら俺はお前をぶっ殺す」
ただ毎日酒を飲んでバカ話をしている方がはるかに楽しいはずなのに、あえてウィルを突き放すようなセリフを口にするチャッキー。
最後にチャッキーがウィルの家を訪ねたときに見せた、何とも言えない表情が最高だったな。

「君は何がしたい?」
ショーン先生のこの質問。頭脳明晰、誰よりも頭がいいはずのウィルが返答に窮したこの質問。
自分もたぶんなかなか答えられないだろうな。というより、明確な回答を持っている人の方が少ないはず。

注意してセリフを追ってると人生における心構え的な金言も多くて、最後には「見てよかったなぁ」そう思える映画。

あと、ウィルやチャッキー始めあのグループの会話劇もめちゃくちゃ楽しい。つい笑いポイントに★5つけちゃった。
翻訳を担当した人のセンスが光る作品でもある。

☑️まとめ
自分には何人くらい「魂の会話」ができる人がいるだろうか。
人生の中で、たぶん一人でもそういう会話ができる人がいたら幸せなんだと思う。

昨年公開された『AIR/エア』でも共演したマットとベンの2人。なんとも美しい友人関係。
自分も老後は地元に戻って、仲の良い友達数人と映画でも作ろうかしら…


<作品スコア>
😂笑 い:★★★★★
😲驚 き:★★★☆☆
🥲感 動:★★★★☆
📖物 語:★★★★☆
🏃‍♂️テンポ:★★★★☆

🎬2024年鑑賞数:7(3)
※カッコ内は劇場鑑賞数
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