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グッド・ウィル・ハンティング/旅立ちのRのネタバレレビュー・内容・結末

5.0

このレビューはネタバレを含みます

久しぶりにめちゃくちゃいい映画に出会えた。

まず、権威に自惚れている大人はやっぱだめだ。(数学界のアカデミー賞を獲った大学教授)

ショーン(という名前だった気がする)は臨床心理士の大学教授で、その学問一筋だったら人生の新しい章としてインド・中国に行きたくなるだろうなという気持ちがめちゃくちゃわかる。(つまりちゃんとリサーチされてるってことだと思う)

2人は大学時代のルームメイトで腐れ縁的な関係なんだろうな。私はショーン側に立つ。ショーンは同窓会に行っていないと言ってたから、暗示的に距離を置こうとしてたけれど、切っても切れない縁が2人を結んでるんだと思う。そういう人1人くらいいる人生は少なくないだろうな。

この脇役の2人ですでにジーンとくるんだけど、もう1人ウィルの親友の最後のシーンも感動、、
この方が、いつも迎えに行く10秒前のスリルは、ウィルの家の前でクラクションを鳴らしてもウィルが出てこなくて、無言で家を立ち去っているかどうかなんだ、とウィルの背中を押した一言が現実になったときの、玄関の前の表情をうつしたシーン泣ける、、、彼のこんなに長いカットが前までに無かったから強調されてて、胸が熱くなった。

んで、主役よ、、、
そもそも 原題が『Good Will Hunting 』。主役の名前がウィル・ハンティング。同じだ。そして原題とストーリーが絶妙にマッチしててまさに粋な感じ。Good Willで良い意志、Hunting で狩る、捕まえる、追求するという意味だから、ウィルがまさにこれからの人生をどう生きようかと模索しているストーリーにピッタリ。二つ目に、Good で良い、Will Huntingで固有名詞(=主役)だから、犯罪歴が蓄積していたり人を小馬鹿にするような態度だったりから一見ウィルの全てが劣悪に見えるけれど、ショーンのカウンセリングや他人との付き合いを通して、実際はウィルは「何も悪くない」ことがわかり、転じて、ウィルはいい子だった、という意味にもなりうるのではないだろうか。

最後のサンフランシスコに向かうシーンで、女性に会いに行こうとしてる車のドライブの様子で終わったのも余韻があって、またハンティングしてる感じが出てて良かった。

あと、付け足しでこの映画の舞台が東海岸だと思われる中、ウィルの友達が I HATE LAと書かれてるTシャツを着てるのが面白かった笑
西海岸で逆のパターンのTシャツもありそう😂
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