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蟻の街のマリアのENDOのレビュー・感想・評価

蟻の街のマリア(1958年製作の映画)
3.8
実話にもとづく蟻の街に尽力した薄命の女、北原怜子の生涯を描く!寝不足の多々良純がクリスマスの朝にマンテーニャ『死せるキリスト』に重なると指名手配される皮肉。南原宏治は蟻の街の運営を任された善人なのだが時折マリアに対して非常に辛辣な態度を取るためジョージ・サンダースのような揺らぎのある人物として魅力的である。冒頭雨の吹き荒ぶ中弾き語る丸山明宏にヨイトマケのルーツを見る。とにかく脇役のバタヤバイブスがビンビンな飯田蝶子、吉川満子、浜村純、須賀不二男、中村是好(五所平お馴染み)と凄まじいが特に三井弘次のあの適当ぶりには脱帽。ただ後半のヒロインの死までの流れが冗長過ぎてぶっ倒れそうにはなりました。
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