スター・トレック劇場版11作目にして、ケルヴィンタイムラインと言われるリブート1作目。
自分は熱烈なトレッキーという程ではない。
とは言え、それなりにこのシリーズを追い続けてきた。
リブート作品と言うと、旧作が好きな人からは叩かれてしまう作品が多い中で、この作品に関しては比較的受け入れられている気がする。
単なる仕切り直しではなく、パラレルワールド扱いにしたことで旧作ファンも許容できる土壌が固まったようにも思える。
スター・トレックと言うと「トレッキー」なんて言葉が生まれるほどに長年に渡って愛される一方で、にわかが入り込むには高い壁があったのも事実。
それを取っ払うかのように、この作品は従来の作品と比較して娯楽性が高まっている。
実はエンターテイメント性の高さという点では10作目である『ネメシス』から存在していた。
ただ興行としては必ずしも成功とは言いがたかった。
それもあったからこその11作目のリブートだったのかもしれない。
もちろんそれに難色を示す旧作ファンもいるかとは思うが、スター・トレックというシリーズを新しいステージに導いたという点で高く評価したい。
スター・トレック入門用としても、ある程度スター・トレックに慣れ親しんできた人にもおすすめしたい作品。