昔見たきりであまり記憶に無かったので鑑賞したが、完成度が高く素直に面白いと思えた。
フランスの風景やこの作品が持つ独特な雰囲気は、映画の格を間違いなく1つ底上げしていると思う。
これぞディズニーといわんばかりに
どこか暖かい気持ちにさせて終わるのは流石と言わざるを得ない。
しかし、残念な点もいくつかある。
特に気になったのはアクションシーンの多さで、この映画でここまでの時間を使うべきなのかと疑問に思ってしまった。
それに対して、シェフ達の掛け合いが駆け足すぎたのも気になった。
せっかく魅力に溢れたキャラクター達なのだから素性をもっと深堀りすることに時間を割いてほしかった。
最後に、ラストシーンの批評家の言葉が
かなり示唆に富んでいて、全てを批評したがる私のような人間にはかなり心に刺さる台詞であったので以下に引用したいと思う
“批評家の仕事は総じて楽だ
リスクも少なく立場は常に有利である
だが、批評家は知るべきだ
平凡だと書く評論よりも、平凡な作品の方が意味深いということを”
