円柱野郎

レミーのおいしいレストランの円柱野郎のネタバレレビュー・内容・結末

4.5

このレビューはネタバレを含みます

やはりピクサーの作品はとても質が高い。
厨房の敵であるネズミが、料理がダメな雑用係を操って一流の料理をするっていうプロットからしておかしい。
背景の作り込みや描写は驚異のレベル。
特に今作ではアニメならではの嘘というのが絶妙だったね。
擬人化されたリアル体型のネズミ、死んだ料理人の霊、髪の毛で操作される特異体質(?)な人間w
描き方が良いです。
でもそれだけでなく手堅いストーリ運びにすっかりやられてしまいました。

ストーリーは単純ではあるのだけども演出の妙でグイグイと引き込まれる。
ネズミの世界と人間の世界の距離感とそれを繋ぐ主人公レミーの世界観は、説明が無くても観ているだけで分かる。
伏線もちゃんと張ってあるし、料理の話なのにアクションもドラマもギャグまでもしっかりと描かれる。
そして最後には、なんだか「がんばろうかなあ」なんて気分にさせてくれるんだよね。
実に良い映画でした。
円柱野郎

円柱野郎