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その壁を砕けのseapony3000のレビュー・感想・評価

その壁を砕け(1959年製作の映画)
5.0
シンカネに伊福部に姫田にナカヒラ。最高の組み合わせ。惨殺死体の前で頭から血流して呆然と座ったままの岸輝子。犯行現場の素晴らしさ。パンクして雨に打たれた新車にぶら下がったいづみ似のマスコットと目があった新米長門刑事が休暇とって独自捜査していくところからグイグイ面白くなっていく。犯人追って飛ばした自転車乗り捨ててそのまま列車へかけ乗る。上野駅からの雑踏、弁当たべながら佐渡への乗り換えを決意、など行程がいちいち良い。法廷からの実証検分、ちょっと楽しそうな酒屋の浜村純。冒頭の夜間のドライブシーンから、生力を吹き返した小高雄二のように空気で膨らんでいくタイヤ、問題のあの通りをクラクション鳴らしっぱで通り抜けるところとかアツすぎる。陰のある渡辺美佐子がやはり輝いている。
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