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その壁を砕けのnsdのレビュー・感想・評価

その壁を砕け(1959年製作の映画)
3.5
最近、日活の白黒サスペンスを見まくっているが、なかなかいい。東宝や松竹だけじゃない、サスペンス映画の隠れた傑作がまだまだありそう。
ということで、新藤兼人脚本のこの映画。冤罪モノだが、社会派だけに振り切らないエンタメより。法廷で真相を明らかにしようというのではなく、現場の刑事がおかしいことに気づき、謎を追う、というストーリー。特に中盤、犯人の追跡シーンはなかなかハラハラした。田舎から都会の対比もまたいい。そして、そこにかぶさる伊福部サウンド。ゴジラかと思った(笑)
それにしてもラスト。見込み違いの捜査で犯人を仕立て上げた警察が、冤罪被害者をみんなで温かく見送るのはどうよ?と思ってしまった。
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