らんらん

その壁を砕けのらんらんのレビュー・感想・評価

その壁を砕け(1959年製作の映画)
4.0
日活、モノクロ、サスペンス
出演者
長門裕之、芦川いづみ
小高雄二、渡辺美佐子
清水将夫、芦田伸介、西村晃、岸輝子、信欣三
伊達信、下條正巳、佐野浅夫、大町文夫、梅野泰靖、下元勉
横山運平、神山繁、浜村純、三崎千恵子、鈴木瑞穂、大滝秀治など

【内容】
前半(事件発生から逮捕)
小高雄二は3年間待たせた彼女芦川いづみを迎えに行くため新車のワゴンに乗って東京から新潟までを走らせていた
ぼちぼち目的地も近づいたあたりで(新潟県内)で小高雄二の走る車は警察に止められてしまいそのまま逮捕

逮捕理由は強盗殺人事件の犯人と思われたから
強盗殺人事件が起きた時間に現場を走る車が報告されており、その車が小高雄二の車だと思われ
何よりも生き残った婆さん(岸輝子)が小高雄二こそが犯人であると断言したからであった

中盤〜(裁判編)
彼氏の無実を疑わない芦川いづみは弁護士芦田伸介を雇って裁判に臨む

一方、小高雄二の逮捕の際に手柄を挙げた長門裕之は駐在から刑事に昇進していたのだが
健気な芦川いづみの存在を知ったことから小高雄二が本当に犯人だったのか悩むようになる
そして独自の捜査で真犯人と思われる人物が浮かび上がってきたのだが、今更間違いでしたでは済まないので上層部は難色を示し、、、

・ネタバレ
真犯人は東京からフラッとやって来たチンピラ
実は被害者の義理の娘渡辺美佐子は真犯人を目撃していたのだが、ちょうどその時コッソリ男とxxxしていたので言い出せなかったのだ
ってことで小高雄二は無罪、芦川いづみと仲良く東京へ旅立つのであった、、、

【感想】
長門裕之と渡辺美佐子は偉いなーと思った
昇進がパーになるのに、ふしだらな女認定されるのに、それでも真実を明らかにするなんて

こういうのってよっぽどじゃないとスルーするんだろうなぁ
今更そんなこと言えないしー、自分に関係ないしーってなりそう
この場合でも自分が長門裕之だったら行動しないし、渡辺美佐子だったら最後まで黙ってるもん

でも黙ってた渡辺美佐子はそんなに悪いと思わない反面、あの勘違いババアはなんか許せない!最後まで謝るシーンがないのもモヤモヤする
ただあの面通し&写真見せのやり方は良くないと思う、さも犯人でございって感じでしょっ引かれてきたのを見せられたら「この人です!」ってなっちゃうかも

とかフォローしては見たもののやっぱりあのババアは許せない
ラストシーンのクラクションはババアおよび犯人扱いした住民への抗議よね?
最初はバカップルがイカれてんのかとも思ったけど、よくよく考えると大人だなーって思った
ほんとならお礼参りしたいくらいムカついてたんだろうなー
らんらん

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