イチロヲ

爆発!暴走遊戯のイチロヲのレビュー・感想・評価

爆発!暴走遊戯(1976年製作の映画)
4.0
時代の寵児となった日本人F1レーサー(桑島正美)が、暴走族ヘッド(岩城滉一)の妹(多岐川裕美)に恋心を抱いてしまう。走り屋の生態を描いている、東映産パパラパ・ムービー第2弾。

本職はカーレーサーだが、諸事情によりタレント活動に専念しなければならなくなった桑島正美が、本人役で出演。芸術的な棒読み演技を発揮しており、同時に岩城滉一もまた訥々としているため、「綻びフェチ」にはたまらない映像に仕上がっている。

主人公チームに中島ゆたかと多岐川裕美、敵対チームに鹿沼えりが所属。とりわけ、鹿沼えりはゴレンジャー以後(実際は放映中)、日活ロマンポルノ以前の貴重な出演となっており、全裸エマニエル椅子を披露してくれる。

ズーズー弁で絡んでくる芹明香のコメディエンヌぶりと元ネタを挙げるのも恥ずかしいレベルの指パッチンダンス、そして「不良番長」シリーズを彷彿とさせる「前作と同じ時間帯の死に芸」が抱腹絶倒。
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