バナバナ

いけちゃんとぼくのバナバナのレビュー・感想・評価

いけちゃんとぼく(2009年製作の映画)
2.8
原作者西原理恵子さんのマンガは一作も見た事がないが、彼女が自分の生い立ちや結婚生活について語っていたNHKの番組を最近見ていた。

西原さんが原作を描いたきっかけは、自分の息子がイマジナリーフレンドを持っていたからだと映画のキャンペーンで話していたが、私はその番組を見ていたので、ヨシオは彼女自身でもあるのだろう、と思いながら映画を見た。
ヨシオへのイジメは露骨にすごい暴力が多く、見てるのが辛くなる場面も多かったが、彼女も暴力は受けてなくても、心を抉られるような事を同級生に言われたりして、毎日闘っていたのではないかと。

だから、ヨシオがもがきながらも無事ハッピーエンドへと向かっていくところは、原作が絵本という事だし、甘い感じもするけど「まあいいか」と肯定的に見ていたのだが、ラストでいけちゃんの正体が出てきた事に、なんじゃこりゃー!!!とショックを受けた。

私はイマジナリーフレンドが出てくる話といえば、長崎源之助さんの『ゲンのいた谷』を子供の頃に読んで、強く影響を受けたので、いけちゃんの正体を知って「そりゃないよー」とガックリきてしまった。
いけちゃん、ただのイマジナリーフレンドでいいやん。
あれは余計だった。
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