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『アクエリアス』に投稿された感想・評価

Funazo

Funazoの感想・評価

3.7
スプラッターなのに幻想的で芸術性を感じてしまうほどお洒落。だけれども、閉ざされた劇場内で次々と死ぬ関係者やフクロウの仮面を被った殺人鬼が迫りくる恐怖が十二分に伝わるほどホラーとしてもしっかりとしたストーリーや演出もあった。
TS

TSの感想・評価

3.9
【獲物を狩る梟】82点
ーーーーーーーーーーーー
監督:ミケーレ・ソアヴィ
製作国:イタリア
ジャンル:ホラー
収録時間:91分
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これはスプラッタ系ホラー映画としては最高峰の映画かもしれません。グロ描写は控えめですが、展開がスピーディであり且つ殺しのバリエーションが多くて興味深い。アクエリアスって、某飲料水のイメージしかありませんが、今作においては水槽や金魚鉢などの意味がある模様。なるほど、殺人鬼が徘徊するこの閉鎖された劇場こそが、出口のない水槽ということですか。

ホラーミュージカルの練習をしていた一団。練習中に足を痛めたアリシアは無断で近くの病院に足を踏み入れる。そこには16人も殺した殺人鬼が幽閉されていたのだが。。

近くにそんな殺人鬼が幽閉されているとかご都合主義すぎる。というか16人も人を殺しているのに管理が杜撰すぎて呆れてしまいます笑 そこはともかく、そんな狂った奴が脱走し、ミュージカルの練習をする彼らの前に立ちはだかるのです。なので、今作は犯人が誰かとかそういう推理をするものではなく、ひたすらその殺人鬼から逃げ続けるというのを見守る作品なのです。

この殺人鬼、本当に正気の沙汰ではありません。ミュージカルの練習をしている人たちの人数はそこそこなのに、一人であらゆる手を使って虐殺していこうとします。これがエイリアンなどのモンスターの立場ならば、わからないこともないのですが、狂っていても一人の人間。一対多なら勝ち目は薄いでしょう。ところが彼は人を殺すことに快楽を得ているのか、かなり計画的に着々と劇場にいる者を殺していくのです。ホラーミュージカルで使用されていたフクロウの面を被り、スタイリッシュに惨殺していく。不謹慎ですが、これがまたたまらない。

そして今作を高評価にした理由の一つに音楽があります。聞いてもらったらわかりますが、この音楽が本当にカッコよくて素晴らしい。緊張感抜群なのですが、見ているこちらも興奮するようなアップテンポな音楽。音楽により殺人鬼が動かされているようでもありました。

今作は『サスペリア』などを手がけたダリオ・アルジェントの愛弟子であるミケーレ・ソアヴィが監督をした作品ですが、はっきりいって『サスペリア』を凌駕している。師のダリオも真っ青になるくらいの完成度ではないでしょうか。理屈とか抜きに、ノリの良い音楽が流れる中、殺人鬼がスタイリッシュに惨殺を繰り返していくというシンプルな映画を見たい方は是非。
horahuki

horahukiの感想・評価

4.2
虚構と現実

舞台設定に40分超を消費するというクソ丁寧な土台形成の後、準備万端とばかりにスプラッターが最後まで大暴れ。その準備運動と本番の間に明確な切り替え地点となる殺人があるのだけど、これから行われる本番に向けてピースが全てキチッとハマったかのような高揚感を直球で植え付けてくるのが最高に気持ち良い。

父親が著名な画家で、自身も絵描きとして有名になったというソアヴィ監督だからこそなリアリティよりも絵画的美しさを追求した構図が監督の「らしさ」なのだろうし、アルジェントのもとで修行を積んだのも納得な過剰な色彩が醸し出す幻想感が素晴らしい。バーヴァやフルチとも親交があったらしく、あの時代のイタリアホラーの継承者としての存在感を示しつつ、アメリカからの逆輸入的演出がそこに加わることでジャーロでありながら、その枠を越境する唯一無二な世界観を作り出す。

猫の横移動→人物の縦移動へとワンカットで繋ぎ、「落とす」という行為が多重的に機能するよう仕組まれた上で現れる漆黒の闇への期待感。これぞジャーロ!な外連味溢れる殺人演出からカットを割らずに、「その後」まで捉えるという「現実」の強調。そしてその強調された「現実」への振り幅が、カメラを引くことで転嫁する「虚構」から感じさせる意外性の上昇幅を引き上げ、それにより観客を急激に引き込む。そしてその「虚構」として与えられた安心感の中に再び「現実」が紛れ込むという完璧すぎる導入に鳥肌。

そんな虚構と現実が入り乱れた本作をフクロウの殺人鬼というキャラクターが体現する。もちろん表層的には精神病棟から抜け出した連続殺人鬼が犯人なのだけど、本作のキモはそこではない。本作は現実が虚構を作り出し、更にその虚構が現実を生み出し牙を向く物語。殺人が開始するまでの40分超の準備運動。それは何よりも、現実と虚構双方の性質を併せ持ったキャラクターとして「フクロウの殺人鬼」を作り上げるための時間。超強引に舞台作りをするテレンスフィッシャー監督とは真逆でめちゃ丁寧。さすが完璧主義者と言われるだけあります。

主人公を含めた本作の被害者たちは舞台俳優と演出家で、フクロウの殺人鬼が登場するホラーミュージカルの公演に向けてスタジオでリハーサル中。言ってみれば、彼らは「虚構の化物」を作り出そうとする人たち。役者としても・演出家としても全く売れず、底辺で喘ぐ彼らは、売れるために決して越えてはならない禁忌としての一線を踏み越える。それにより欲望の具現化としての「虚構の化物」を産み出してしまう。そしてその虚構が現実へと牙を向き、スタジオという人の内面に見立てた「枠」の中で、湧き上がってくる禁忌への欲望と押さえ込もうとする理性の内面的バトルへと舵を切る。

落下後の消失に代表されるような表面上な事柄だけではなく、そういった点でも本作は『ハロウィン』にオマージュを捧げている。ラストの銃撃も非常に象徴的で、彼の中での虚構が現実となったことを意味する。もしかしたら、彼もまた「フクロウの殺人鬼」になるのかもしれない。

本作関係ないんだけど、フォローしてる方にマリオバーヴァBlu-rayBOXがついに発売するという嬉しすぎるニュースを教えていただき、めちゃくちゃテンション上がってます👍ずっと言い続けてたけど、願いが届いた!!でもクソ高いんすよね…😱合わせて7万超えとかマジかよ!でも買わない選択肢が無いんで絶対買います!『モデル連続殺人』が漏れてるのにはガッカリだけど、『ラビッドドッグ』の選出にはめちゃ感謝!どんな箱デザインになるのかな。ワクワク😊

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