シェルブールの雨傘の作品情報・感想・評価・動画配信

シェルブールの雨傘1963年製作の映画)

Les parapluies de Cherbourg

上映日:1964年10月04日

製作国:

上映時間:91分

3.7

あらすじ

「シェルブールの雨傘」に投稿された感想・評価

デニロ

デニロの感想・評価

4.0

このレビューはネタバレを含みます

数十年前NHKの名作劇場で初めて観て、その後20年くらい前かな、ビデオを借りて連合いに観せた。スクリーンでは初めて。

冒頭に傘のシーン。学生時代に8㎜フィルムで真似したっけ。尤も貧乏人ばかりでみんな透明の傘しか持っていなくて、きれいな画面は撮れなかったけど。

お母さんは娘のことを思い助言し、決して無理強いはしていない。横恋慕の宝石商もいい奴じゃん、と思う。若いふたりが別れなければならなくなったのは、徴兵という国家戦略の制度が一義的なのだが、しかし、揺れ動いたのはおんなごころではないか。一連の流れから、離れ離れになって寂しさに耐えられなくなったのか、明確な描写はなく、何時しか勝手に転んでしまっていた。後の青年の台詞で、おしまいの方はおんなの子の手紙がうわの空だった、と語られていたけど。

雪の日のドヌーヴは、クールビューティという表現がぴったり。身も心も悪魔的です。

無邪気に恋愛していた時に話し合っていた、女の子が生まれたらフランソワーズと名付ける、という小さな約束だけは守っていた。女に子にはフランソワーズ、男の子にはフランソワ。高校時代NHKで観たときも泣けたけど、年月を積み重ねて暗い映画館の中で一人観るともはや切なくて打ち震えます。

若いうちは好きだというだけで一緒になれる、と言っていた映画があったけど、そうでもないのか。
kuu

kuuの感想・評価

4.0
『シェルブールの雨傘』
原題Les parapluies de Cherbourg.
映倫区分G.
製作年1964年。上映時間91分。

互いに愛し合っていた傘屋の少女と修理工の若者が、戦争に引き裂かれ、別々の人生を歩くまでを描くミュージカル。
フランスの名匠ジャック・ドゥミ監督は語り調のセリフを排除っ!。
全てを歌で表現する大胆な歌曲形式を駆使して、心を強く揺さぶる感動ドラマを撮り上げた。
ヒロインはフランスの大女優カトリーヌ・ドヌーヴ。
作曲家ミシェル・ルグランのポップな楽曲と、歌って踊るドヌーヴの魅力が全開の悲恋物語に酔っちゃえ。

今作品の舞台は、1957年から1963年までのフランスのシェルブールという小さな町。
壁は、まだ全てがレンガとモルタル。手描きの鮮やかな色彩に覆われているようでした。
若き日のジュヌヴィエーヴ(カトリーヌ・ドヌーヴはぁ可愛くてタマラン)は、母ちゃん(アンヌ・ヴァルノンはぁこの女優さんもなんて美しいんやろ、こないな親子アリかよっ)と共に、フランスのシェルブールで古風なアンブレラショップを営んでる。
ジュヌヴィエーヴと地元のガレージで働く自動車修理工のギイ・フーシェ(ニーノ・カステルヌオーヴォ)は深く愛し合っており、結婚を考えていたが、ギイがフランス軍に2年間入隊することになり、すべてを保留にせざるを得なくなる。。。

彼女は母ちゃんから、ギイがいない間にカサール(マルク・ミシェル)という名の金持ちの宝石商と結婚するよう迫られているが、二人の愛は別れを乗り切ることができるんやろかぁ。
ラブストーリーの真骨頂っすわ。

知る人ぞ知るフランスの女優フランソワーズ・ドルレアックの妹は今作品のカトリーヌ・ドヌーヴ。
姉ちゃんのフランソワーズ・ドルレアックは類まれな美しさを持ちながらも、わずか25歳でこの世を去ったけど、この妹のカトリーヌ・ドヌーヴは“フランス映画の至宝”とまで謳われ息を呑むほど美しさは、姉ちゃんも今作品をみたら草葉の陰で喜んでるやろなぁ。
今作品のカトリーヌ・ドヌーヴは19才から20才へと向かう年齢で、ホンマ美しい少女から大人の女性に、幼さもプチ見え隠れする舞い上がる蝶のよう。
今作品では他にも登場人物の個性が際立っていて、印象に残ります。
現代の基準からすっと、彼らの関係のやり取りは少し滑稽に感じなくはないが、これは50年代後半が舞台であることを思えばアリかな。
当時は、女子が野郎の胸にもたれかかり、顔で相手の手を愛おしそうに撫でる。猫のように撫でられながら。。。
なんてのが普通のことだった。。。と思いたい(想像、妄想の古き善き時代には)。
それでもこの映画の魅力は増していました。
撫でられることではなく、ジュヌヴィエーヴの可憐さが。
映画は4つの幕に分かれてて、各幕が終わると、映画は黒くなり、次の幕の説明があり、台詞の間にミュージカルナンバーを挟むのではなく、全ての台詞が歌われる。
台詞が全部歌われる映画なんて、今まで見た中では、ダーレン・リン・バウズマン監督が『saw-ソウ Ⅴ』を放り出して夢中になって作ったハードゴア・ロック・ミュージカル『レポ!ジェネティック・オペラ』(日本非公開やったかな)くらいしか記憶にない(無知やし他にも沢山あるやも知れませんが🙇‍♂️)。
ゴシック化したパリがミュージカルナンバーを歌ってるこっちの方がずっといい。
映画の話に戻ると、マイケル・ルグランはこれ以上ないほど美しく、ふさわしいオーケストラのスコアを作曲した。
この曲は映画の最初から最後までずっと流れてて、そして、それは多くの偉大なアーティストがカバーした美しい曲につながってます。
コニー・フランシスの『I will wait for you』は、最も心に響くなんて云っても決定版かな。
撮影は、シェルブールの魅力を見事にフィルムに変換しているし、シンプルで効果的なショットでした。
また、今作品で良かったショットは、発車する列車のショット。
列車のシーンは色んな映画で何度も見ているけど、こないななやり方は見た記憶がない。
大切な人と一緒に見て(最大限の効果を得るために)、映画が終わった後、その人の魂を見つめることをお勧めかな。
Baad

Baadの感想・評価

5.0
初めて映画館で見ました。
完全版をテレビと録画で何度か見ているのですが、全く違う映画のように思えました。

有名な旋律にのせて歌い上げられる恋の歌。
でも、今回心に突き刺さったのはこの有名な旋律そのものよりも待つことになる二年の時間の長さを訴えるジュヌヴィエーヴの歌声。

こころに響いたのは過去の思いを語るカサールの物語を語る旋律の美しさでした。この旋律は映画の中で他の人物の物語を語るときにも数回使われ、どこかのテレビ局では昼の時間によく使われるBGMでもありました。

若い頃の一年と不惑をすぎてからの一年の重みは同じではありません。その重い時間がいつ訪れるかは人によって違います。そして、その重さを直感的に理解できるようになっているのかのかそうでないのかでは、人生のしのぎ易さも違ってくるでしょう。まだ大人になりきっていないジュヌヴィエーヴに分かっていたのは、だれがその重さを理解できて、誰が出来ないかもしれない、ということで、そのことが、周囲の人々と彼女の距離を決めたのだろうと思います。

思えばこの時代、フランスに生きている多くの人々は2年に満たない時間に起きたことで人生を大きく変えてきたのでした。

一見華やかな恋物語に見えて、その実人生そのものの重さを突きつけてくる、これは非の打ち所のない完璧な映画です。

(この二年、その重さ 2009/3/19記)
さはら

さはらの感想・評価

3.4

このレビューはネタバレを含みます

ギイに行かないでと言われてためらうマドレーヌの気持ち良くわかる。待っててくれなかった想い人の代わりとしてしか思えなくて不安になる。
でも最後は本当に幸せそうな家庭で良かった。
ギイに幸せ?と聞いて幸せと言われた時のジュヌヴィエーヴの少し複雑な表情
歌っている不自然さはほとんど感じなかった。他者がどのような状況であっても、どう行動したとしても、信じられるのが愛だとすれば、別れを選んだ時点でもともと愛ではなかったということだろうか。それとも、人を愛するというのは一時的なものであって、そこからいっしょに何かつくろうとする過程で生まれるものなのだろうか。
トム

トムの感想・評価

-
わかりきった展開なのにちょっと泣きそうだったが?泣いてないが?
ここぞと言わんばかりにボリュームを上げるのはよくない
全編セリフが歌唱されることによって役者が演出の完全コントロール下に置かれているような感触。ぼんやりと漂う生真面目さの根源はそこにある。男女を別つのは税と兵役、つまり国家であることを思うと、この統制された世界の気味の悪さがより立ち昇ってくる…ような気がしないでもない。
せれな

せれなの感想・評価

3.1
耳馴染みのないフランス語と、17歳と20歳が愛してるだの、いないと死ぬだの言ってるのが、私も母親と同じで、何も知らないくせに何言ってんのと思っちゃって、感情移入は不可能だった😅笑

雰囲気や服可愛いし、みんな顔も綺麗でそこはよかった!

ストーリーは結構現実的、女の人が一人では生計立てられない時代、気持ちだけでは自分の人生を決められないのが今より強かっただろうな〜
一番好きな人と結ばれることが絶対幸せとは限らないし、結ばれないこともあるし、自分にとって一番じゃなくても、一番愛してくれる相手だったら幸せにはなれるだろうし、人生難しい〜

2022年19本目
KEI

KEIの感想・評価

3.7
実際人生とはこういう物だよな…という感じ
辛くはないけど切ない~恋と愛の違いが何たるかを感じた
轟沈である。
「ロシュフォールの恋人たち」で轟沈したにも関わらず、懲りずに挑戦して返り討ち。
歌と色と音楽の万華鏡的90分でワイの脳は昇天して恍惚の人である。(@_@)

第1部は16歳のお嬢ちゃんと20歳の小僧のお別れである。まるでハルマゲドンが訪れるかのような大袈裟な様子である。おまけにこのお嬢ちゃん16歳で妊娠したと。

「あなたが行ったら私は死んでしまうわ」「彼なしでは生きられない」(と言って死んだ人はいない)
カトリーヌ・ドヌーヴさん(役名ジュヌヴィエーヴ)が瞳キラキラお星様☆状態なのだが、何十年か後には象アザラシのようなお姿になることは予想していない。

「ローラ」の若造が出てきます。宝石商として成功していてジュヌヴィエーヴと結婚します。

↑↑↑↑↑↑↑↑↑
実はここまで↑観終わる前に書いていました。
徹底的にバカにしてたんですが、最後(エピローグ)で逆転KO負けしました。ミシェル・ルグランの音楽とラストシーンで頭皮まで鳥肌立ちまくってしまいました。やられました。
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