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シェルブールの雨傘のmaのレビュー・感想・評価

シェルブールの雨傘(1963年製作の映画)
3.3
えっ何これ、こんな話だったんだ…と度肝を抜かれた。なんてこった。
「シェルブールの雨傘」というタイトルも、劇中歌も聞いたことがあるのに話は全然知らなかった。
シェルブールの傘店の娘、ジェヌヴィエーヴは自動車修理工のギイと恋に落ちるが、ギイは兵役で2年間遠くに行ってしまうことになる。失意の底のジェヌヴィエーヴと金持ちの年上の男カサールが出会って…と、まあここまであらすじを聞くと大体ラストまで予想がつく。
どうせギイがクソ男で段々手紙が来なくなって、兵役から帰ってきたらジェヌヴィエーヴに興味も示さないんだろう。それで失恋して傷ついたジェヌヴィエーヴをカサールが優しく慰めるんでしょ、と。ジェヌヴィエーヴは最初はカサールのことが嫌いだったけど、段々その優しさに気付いて好きになっちゃうやつね〜ハイハイ、スカーレット・オハラね。まあ昔の映画ってベタで当然だし冒頭でオチまで見えてもしょうがないよね〜と思いながら見ていると予想していなかった方向へ話が進んでいって非常に面白かった。え!?そうなっちゃうの!?という意外性を古い映画で味わえるなんて新鮮だ。


手すりの階段のシーンでもしかして「ローラ」ってあの白黒映画の「ローラ」か?と思ったら本当にそのローラだったのでびっくり。シェルブールの雨傘は続編だったとのこと。
遠い昔に観たので記憶が薄れているけど、ローラでもカサールは気の毒な感じの役だったのだろうな〜笑
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