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シェルブールの雨傘のdesperadoiのレビュー・感想・評価

シェルブールの雨傘(1963年製作の映画)
3.5
『ロシュフォールの恋人たち』と同様、独特な色彩設計がまず目を引く。けれどもあちらがパステルカラーだったのに対しこちらは鮮やかな原色が中心で、それは作品全体のトーンの違いに合わせた選択だと分かる。

全ての台詞を歌で表現する手法は慣れるまでちょっと厳しい。メリハリに欠けているように思えて、集中力が途切れてしまう。だが歌ってばかりいる分、無言の表情や仕草の演技にはいつも以上にハッとさせられることが多かった。胸を締め付けるようなメインテーマが流れる中、お互いを見つめ合うギイとジュヌヴィエーヴの眼差しは忘れ難い。
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